ボシャルウィット-古着から生まれるサステナブルラグ

カラフルなボシャルウィットラグのデザインと模様

モロッコラグで有名なボシャルウィットは使い古された衣類やくずれた生地から作られた、自然で環境に優しい手織りのアップサイクル絨毯です。カラフルな色彩、綿の繊維、そしてユニークなダイヤモンド、四角や三角などの模様が特徴です。

Tigmi Decorのボシャルウィットラグはこちら

ボシャルウィットで作った猫用座布団プフはこちら

2010年以降、ボシャルウィットは西洋のアートとデザイン界で注目を浴び、特に「Rags to Richesse」展と「Wild, Not Woolly, Berber Rugs」記事がきっかけとなり、ボシャルウィットラグを使ったデコレーションが近年トレンドになっています。

もともと、ベルベル民族の女性たちは伝統的にウールのラグを手作りしていました。しかし、経済的な理由による遊牧生活の減少と農業の発展が進む中で、伝統的な羊飼いの実践が減少し、それに伴いラグの主要な素材であるウールも減少しました。この厳しい状況から、1960年から1970年代にかけて新しい形のラグであるボシャルウィットが登場しました。

この背景から、他の有名なベニワレンラグなどとは異なり、ウールはあまり使用しません。代わりに古着の合成生地や他のラグの余った端切れ、時にはパッケージの材料から取ったプラスチックなどで編まれています。

ちなみに、「Boucherouite(ボシャルウィット)」はアラビア語の「bu sherwit」に由来し、「端切れ、切り裂かれた服」を意味します。

ベルベル民族の職人たちは毎週開かれるスーク(市場)から安い古着を購入してそれらを解体して、繊維や布切れ、生地から新しいボシャルウィットを手織りでつくります。

最近まではベルベル民族の家庭でしか見ることのできない秘密の芸術でしたが、今日ではユニークな美しさや、スタイリッシュ、洗練されたモダンな部屋にマッチし、国際的にも成功を収めています。

近年のSDGsの運動や意識が高まりを受けてボシャルウィットラグはアップサイクルされた商品として注目をあびています。

アップサイクルは、 サスティナブルなものづくりの考え方で、古い布や古着、廃材、古い家具、縫製後の余り生地など、普通だったらゴミとして捨てされていたようなものを別の商品として生まれ変わらせることを指します。

本来であれば捨てられてしまう古着や端切れから新たな美しさを生み出すボシャルウィットラグはまさにアップサイクルされた商品のお手本です!

ボシャルウィットを選択することは、地球にも優しく、持続可能な未来を築く手助けとなります。また、それだけでなく床に敷いたり壁に掛けたり部屋のイメージを変えるアクセントとしても楽しめるインテリアアイテムです。

一枚のラグが物語るように、小さな変化が大きなインパクトを生むことを信じて、ぜひ職人たちの手で新たな命を吹き込まれた世界で一つだけのあなただけの「ボシャルウィットラグ」を見つけませんか?

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